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保険各種について確認

目次

求人情報の保険各種

求人情報の保険各種

「保険って良くわからないなあ・・・」あなたが転職を本気で考えている場合、保険についての知識を持たないのは危険かもしれません。

どんな知識もあって損をすることはありませんが、少なくとも保険に関しては知っておいた方が得なのです。

日々の生活、老後の保障、何かあった時の救済措置。それが就職することによって得られる保険各種の効果です。転職の際にはそれぞれの保険について個別に手続きを行う必要もありますので、今の内に重要なポイントを抑えておきましょう。

あなたの手元に求人情報誌や求人情報があれば、ちょっとそれを眺めてみてください。色々なことが書かれていますよね。

求人情報には、転職するにあたって必要最低限の情報が記載されています。給与、会社の名前、どこで働くのか、休日や休暇の扱いはどうなっているのか、社宅はあるのか、職場の雰囲気は、そして、保険はどうなっているかなどなど。

アルバイト等の求人であれば記載されていないこともありますが、いわゆる正社員の雇用、または派遣社員の求人であればまず間違いなく保険についての項目が用意されています。

中でも気になるのは、「各種保険完備」の一言ではないでしょうか。雇用され働くにあたり、会社は労働者の権利や健康をある程度守る義務を課されます。ただ、個々の会社で社会保障を用意することはできないので、各種の保険に加入するようになっているのです。

一般的な社員の場合、健康保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険の計4種類の保険に加入します。求人情報に各種保険完備と書いてあれば、4種の保険全てに加入できますよ、ということが分かる訳です。

圧倒的な社会保障

圧倒的な社会保障

保険についてそれぞれ補足しておきましょう。健康保険は分かりやすいですね。病院に行って診察を治療を受けても、自己負担を3割しか払わなくて良いというものです。

社員であれば、国民健康保険ではなく健康保険に加入します。社会保険、社保といった呼称の方が聞き覚えがあるという方もいるでしょう。

厚生年金は、国民年金と対になっているものと考えてもらって構いません。ただし、厚生年金は雇われている人でなければ加入できず、国民年金よりも手厚いです。

雇用保険は、職業訓練や失業保険など、広く労働者の雇用を保障するための保険です。労災保険は業務中、または通勤途中の怪我に対して保障をしてくれる保険です。

どれも被雇用者のみが加入できるもので、また、労使折半と言って会社とあなたの両者が保険料を負担するのが保険各種の特徴です。

社員の求人において保険の項目が大切なのは、労使折半があるからです。例えば厚生年金の場合、実際に自分が支払う保険料は国民年金とほとんど変わりません。

しかし、あなたが支払っているのと同じ金額分、会社も厚生年金保険料を納付してくれています。単純に国民年金の2倍保険料を納めている訳ですから、将来貰える年金もそれだけ大きくなる訳です。

同じように働いていても、国民年金か厚生年金かで先々の保障に差が出ます。

他に、労災保険も万が一の時役立ちます。一人親方のような個人事業主の場合、労災保険には加入できません。建設現場で怪我をしてその治療にお金がかかる。死亡してしまって家族が生活に困る。こういった場合の保障がないのです。

労災保険に加入していれば、怪我の治療費や死亡時、障がいが残った時の保障を受けられます。怪我なんてしないと思うかもしれませんが、朝車で通勤している時、後ろから追突されて怪我を負うなんてことは誰しもの起こりうるトラブルです。

何かあった時に加入していれば助かる。だからこそ求人情報における保険各種は良く確認すべきなのです。

退職時の手続きを知っておこう

退職時の手続きを知っておこう

これら、会社に雇われて加入できる保険各種は、退職時に相応の手続きを行わなくてはなりません。転職すれば新しい会社で加入しなおす必要があるのです。

ですから、退職時には各保険の保険者証や年金手帳を返してもらい、転職先の会社に提出しなおすことになります。

ただし、退職から転職までに期間があく場合は要注意です。どの保険も雇われていることで加入資格を満たすものなので、無職の状態では加入し続けることができません。

厚生年金を国民年金に切り替える。または健康保険から国民健康保険に切り替える手続きをします。

健康保険に関しては、会社が負担していた保険料も全て自分で負担することを条件に、一定期間継続することも可能です。年金の給付額が気になる場合や転職先のあてがある場合は任意継続を選ぶ、転職が決まったら改めて健康保険に加入するのも一つの手です。

また、一定の条件を満たしている場合、退職後に雇用保険の失業給付を受けることができます。働いていた時の数割を受け取ることができるシステムなので、転職先がすぐに見つからない時は失業給付金の手続きを行いましょう。

雇用保険を利用して、職業訓練を受けたりといったことも可能です。退職してから時間を置くと申請できない手続きもあるので、退職の前に何が必要か用意しておくのがおすすめです。

必ず事前に確認しよう

必ず事前に確認しよう

保険各種については、退職をする前、転職を決める前にぜひとも確認するようにしてください。必要な保険が全て揃っていると思い込んでいたものの、実は保険の加入要件を満たした職場ではなかった、なんてことになったら大変です。

アルバイト等に多いのですが、求人によっては、わざと一部保険の加入義務を満たさないようにしている、なんて場合もあり得ます。

国民皆保険制度があり、一定の条件を満たす雇用の場合は正社員であれ派遣労働者であれ加入が義務付けられているのが保険です。

人を雇うにあたって、働くにあたって絶対に忘れてはならない保険についてあいまいな記載や不確定な情報しか載せていない求人なら、求人情報を見るだけで候補から外すことも可能です。

普段働いていて、保険について意識することはほとんどないと言っても過言ではないでしょう。しかし、こと転職の際には必要不可欠なもの。「保険各種完備!」を合言葉に、求人に応募する時、面接を受ける時を利用して直接確認するのが一番です。