転職お役立ち情報

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目次

新天地を目指して

新天地を目指して

後ろ足で泥をかけて今の職場を後にすることは厳禁

社会人としての肩書き。

それは実を得てあなたをそこに導いたかもしれません。はたまた実際はカタチだけだったかもしれません。しかし肩書きは文字通りあなたの肩を飾る肩章。

あなたの肩書きに相応しい威風堂々とした転職を実現するためにはそれに似合った「お約束事」が多々存在します。
それらを簡単に紹介しましょう。

退職を決めたその日に

退職の申し出は直属の上司に2か月前までに申し出を

あなたが保有している顧客情報など、社外持ち出し禁止の情報保全のためです。

あなたが転職する事実を漏らしたばかりに客があなたの入る新会社に流れるようなことがあっては、あなた自身は新しい職場で漁夫の利を得ても元の上司の面目は丸つぶれです。

例えその上司があなたにとって在任中は慇懃無礼な上司であったとしてもここは節度ある社会人の振舞として、まずは直属上司に、そう、2か月前までには、同僚・部下、他の上司にも内密に、そして業務時間外にそっと退職の意志を伝えるのがベターです。どんな上司であっても一応の引き留めは口にするでしょうから転職の意志が固いことを、意志は固くても角が立たないように相談しましょう。

退職を願いでる

退職を願いでる

「退職願い」の提出からが本番

「退職願い」これはあなたのその会社でのキャリアの幕引きであり、また新しい未来への片道切符。往復切符などとは決して思わないでください。

退職願いは一度出した以上は撤回不能なものと考えなければなりません。ちなみにこの退職願いには当然ながら退職理由を明記するわけですが、まかりまちがって会社への不平不満などをせつせつと怪文書のように書く事だけは避けましょう。

「一身上の都合」、いい言葉です。
潔くあなた自身の都合で辞める事を書面にし、潔く提出しましょう。女子に時折居ますが、サン〇オの便箋セットやミッ〇〇マウスの描かれた便箋で退職願を出すなどは言語道断です。白無地の便箋に、潔く黒の万年筆かサインペンで。潔く縦書きに。潔く。

退職へ

届を出して2週間で退職は可能ですが最低でも1ヵ月前までには大人としての節度を

特に人材が不足している飲食業界です。あなたのどの仕事を誰に引き継ぐかなど、辞めてしまうから関係ない、ではあなたの次の会社での行く末は見えたも同然です。

ここは大人としての節度、というか常識として、上司と相談しながら退職の日までに必要な業務の引き継ぎを行ってください。後任者が決まったらその時点ではじめてあなたの抱えてる顧客や取引先に挨拶まわりを行ったり挨拶状を出したりなどの告知作業を行いましょう。余裕のあるスケジュール組み&感謝の気持ちを忘れずに。

退職後

退職後

転職先がまだ決まっていない場合

元の職場より離職票を受け取り、退職金がある場合はそれを受領し保険等の手続きをすみやかに行いましょう。

求職申し込みおよび失業給付受給資格※の確認を最寄りのハローワークなどで行い、国民年金の加入(種別変更)手続き、国民健康保険の加入手続き、また任意継続被保険者制度の加入手続き等が済んだかを確認してください。

※失業給付金について

失業給付を受け取ってから転職先に行こうと思う方も多いと思いますが、注意しなければならないのは失業保険は自己都合退職の場合は3か月間の給付制限期間があります。

勿論その間は手当が支払われません。3か月後の給付開始に入っても退職前に支払われていた賃金とは比較にならないほど雀の涙のような額しか支給されないので、すみやかなる転職活動と転職を心掛けてください。

慢性的な人手不足の飲食業界は一日も早いあなたの業界へのカムバックを待ち望んでいます。

転職活動

転職活動

まずは自己分析

やみくもに転職活動をする人たちよりも、あなたには飲食業界で働くという明確なカテゴライズがなされているので、そういった意味では次のヴィジョンを描く上で多業種をターゲットとする人よりも有利でしょう。

また、すでに行きたい先が決まっている人もいるかと思います。いかなる人でもここは一つ、自分を知るための自己分析を行ってください。一枚の紙を用意し、これまでの経験をすべて書き出してください。

時系列で、あるいは仕事の系統別に分けて書き出してみてください。今まで見えなかったようなことも見えてきます。仕事にどんな工夫をし、どんなワークストーリーがそこにあったのか、転職先で思い描く自分のヴィジョンなど、思いつく限りのそこにあった事実を客観的に書き出してゆけば、自分の在るべき姿が輪郭を露わにします。

履歴書作成の注意点

手書きが基本ですのでパソコンなどで作成した履歴書をプリントアウトなどという手法は厳禁です。

大切なの懸命に、そして何よりも丁寧に書くことです。履歴書とはあなた自身をなぞらえる事ですから。修正液もNGです。失敗したら作り直すのは料理でも同じです。筆記用具は黒の万年筆か細字サインペンがベストです。

空欄は出来るだけ作らず、そこに書くことが無い場合は「無し」と書けば良いのです。印鑑、ふりがな、日付など、細かい箇所の確認も忘れずに。ふりがなは基本それを指示している字体で書いてください。カタカナでフリガナと書いてある場合はそれが指示になっていますのでカタカナでのフリガナ記入を。

職務経歴書作成の注意点

1:書くための下準備

まずは別紙を用意してその以前居た職場の環境・業務内容・経験・実績などたどって来た経歴を多角的に整理して書き出して行きましょう。

押さえるポイントはその居た会社の事業内容、年商、従業員数、事業所数、本社所在地、創業年などを箇条書きにします。不明な点があったらそこはその会社にホームページなどがある場合はWebで確認できるものもあるので活用しましょう。

あなたの仕事について書いて行きましょう。「いつ」「どの部門で」「どんな顧客を対象に」「何をしたか」 を箇条書きに羅列していきます。自分の仕事が社や店舗にどのような業績をあげたか、それらを具体的な数値を用いて書く事が肝要です。

店長やエリアマネジメントなどの采配経験や部門やプロジェクトの規模、その組織における自分の役割を書きます。マネジメントの上位管理者として教育指導などの経験もあるでしょうからそのあたりも的確に触れて行きましょう。

また、自己啓発や社内表彰など仕事のレベルアップのために体得したものや取得資格があれば漏らさず明記してください。親会社から表彰を受けた経験などもあれば堂々と明記しましょう。
自分のPRポイントや転職先でどんな仕事を手掛けたいか、そしてそこに至る動機も必要です。自分のマネジメント能力やこの飲食という仕事に対する根本的な姿勢など、ここはPRしておきたい!という部分はどんどん書き出しておきましょう。

2:プリ清書

上記材料を元に時系列となる書式に則り当てはめていきます。プリ清書というべきものを作成します。 基本的な構成は入社・異動・昇進・退職などの見出し別に見出しに沿った職務内容を直近なものほど詳細に記入しましょう。

3:清書

履歴書と同じく筆記用具は黒の万年筆か細字サインペンで。潔く、丁寧に。

面接の心構え

あなたが離職した会社に入社してから一通の退職届が受理された現在に至るまで、その築き上げてきたストーリーは全てあなたの努力の結果が紡ぎ出したストーリーであることに間違いありません。
しかしです、あなたのそのストーリーが他店でも同じように通用するとは思わない方が良いでしょう。「世間での自分への評価は現評価の3分の2程度」と言う格言がある所以です。同じ飲食同じ業態であっても所変われば評価も変わる、これはどの業種にも当てはまることです。

前店での評価を初めから転職先にお土産として持って行くのはエゴイスト以外の何者でもありません。 逆に考えれば転職先ではあなたの采配、活躍次第では前店以上の評価が得られることも期待されます。 また、そうでなければ転職の意味をなさないのではないでしょうか?

「転職は逃避ではなくキャリアアップであった方がハッピーなのです。」

面接の時には 前店での実績や評価などは間違いなくするべきアピールポイントではありますが、転職先への給与・役職など待遇面への強い要望は採用後の自身へのハードルを自ら不用意に上げかねません。 あなたはキャリアを間違いなく持っているフードビジネスマンの第一線の人間なわけですから、入社後の「実戦配備後」にその手腕を存分に奮えば周囲には解ることなのです。

「謙虚な姿勢から始まる覇道」

これこそイケてるフードビジネスファイターのあなたに相応しい在り方なのです。